英語を勉強していると、つい「ちゃんと覚えなきゃ」と思います。単語も文法も発音も、全部きれいに並べて、間違えないようにして、それから話す。そういう順番で考えてしまうことが多いです。
でも、私が英語を続けられた瞬間を思い返すと、完璧に覚えた日よりも、短い言葉が聞こえた日のほうが印象に残っています。字幕を見る前に「あ、今のわかった」と思えた瞬間。たった一言でも、耳が先に反応したときのうれしさはかなり大きいです。
その感覚は、単語帳で丸をつける達成感とは少し違います。もっと生活に近いです。街で知っている曲が流れてきたときみたいに、耳が勝手に拾う感じがあります。英語が勉強の対象から、少しだけ自分の周りの音に変わる瞬間です。
私は、その瞬間を増やしたいと思っています。全部を完璧に覚えてから聞くのではなく、聞きながら少しずつ親しくなる。わからない部分があっても、知っている音が一つ混ざっているだけで、前より近く感じる。英語との距離が少し縮まる感じがします。
昔の私は、文字で覚えた言葉が増えるほど安心していました。でも実際の会話を聞くと、知っているはずの言葉が通り過ぎていくことがありました。頭の中の単語カードと、現実の声がつながっていなかったんだと思います。
だから、英語太郎では音声を大事にしたいです。音声を聞いて、文字を見て、もう一度聞く。意味がわかったあとに、音だけで聞いてみる。そうやって、文字と音を少しずつ結びつけていく場所にしたいです。
もちろん、文法も単語も大切です。そこを飛ばしていいとは思っていません。ただ、英語を「知識」としてだけ積み上げていくと、実際の声に出会ったときに少し距離を感じることがあります。私はその距離を、耳から縮めたいです。
英語は、聞こえるとうれしい言葉が多いです。短い相づち、やわらかい呼びかけ、何気ない返事。難しい長文より、そういう小さな音のほうが心に残ることがあります。そういう音をひとつずつ集めるように、サイトを作っていきたいと思っています。
日記では、教材ページでは書きにくいことも書きます。今日はこの響きが好きだったとか、昔覚えた発音と違ってびっくりしたとか、聞き取れただけで少し元気になったとか。学習の正解というより、英語と付き合っている途中の感想です。
完璧に覚えるより、聞いて反応できるようになりたい。これは今の私にとって、かなり正直な目標です。英語太郎も、その気持ちに合わせて育てていきます。